テーマ:人を生かす経営の実践で21世紀型企業づくり
2023年1月9日、グランドメルキュール札幌大通公園で開催された中小企業家同友会の新年交礼会。
その第1部として行われた新春講演会では、山形同友会代表理事であり、株式会社ティスコ運輸の代表取締役である菅原茂秋氏が登壇しました。
講演テーマは「人を生かす経営の実践で21世紀型企業づくり~働き方改革と業績向上を両立する経営戦略~」。
講演の内容を覚え書きとして簡単に投稿します。
トラック運送事業の現状とその課題
トラック運送事業の現状と直面する課題について、具体的には以下のような問題が挙げられています。
- 労働時間:全産業と比較して大型トラック、中小型トラックの労働時間が約2割多い。
- 年間賃金:全産業と比較して大型トラック、中小型トラックの賃金は5%~15%低い。
- 人手不足:有効求人倍率は全職業平均より約2倍高い。
- 年齢構成:中年層の割合が高く、高齢層と若手の低さ。
さらに、インターネット販売の普及により、多品種少量生産への変化が運送業界に新たな負担を与えています。
問題点と対応策
菅原氏は、自社における問題点を示しました。
- 積載率の低さ(40%)非効率な運送
- 輸送できない貨物の増加。
- 稼働率の低さ:法改正も影響し、トラックやドライバーの活用が十分でない。
これらの課題に対し、菅原氏の会社では以下の対応が取られてきました。
- 経営理念の作成と共有:同友会に入会後、経営理念を作成し社内で共有。しかし、社員アンケートを実施したところ、理念と現実のギャップが浮き彫りになるという課題が発生。
- 社内改革:社長自らが謝罪し、ベースアップを約束。その後、社員が自主的に取り組む姿勢を醸成。
- 物流網の構築:小ロット輸送が可能な物流網を構築し、効率化を実現。
- 新たなビジネスモデルの作成:主体者となるポジショニング戦略を展開し、困ったときのつなぎ役として認知される企業へ。
成果と社員の変化
これらの取り組みにより、以下のような変化が。
- 社員が積極的に意見を出すようになり、社内の士気が向上。
- 毎年行う社員アンケートの結果にもポジティブな変化が見られる。
- 現在では、運送業務に加えて、レンタル段ボックス、タイムレンタル、就活手伝い、雪かき、書類のデータ化など、多様なサービスを展開。
真似すべきポイント
菅原氏の取り組みの中で、他社でも参考にできるポイントがいくつか挙げられました。
- 毎年社員に対して経営方針発表を行う。
- 経営理念に基づいて詳細な分析を行い、中期経営計画に落とし込む。
- 人財育成に注力し、アカデミーを設立して徹底的な教育を実施。
- 労働時間を2時間短縮することを目標に、物流最適化のためのルールを整備。
- ジェンダーや女性活躍を視野に入れたSDGsプロジェクトの推進。
継続的な指標管理の重要性
最後に、菅原氏の講話から「社長が理想を掲げるだけでは現場は動かない」ことを教わり、
経営理念の成功には、可視化できる継続的な指標管理が欠かせないことがわかります。
今回の講演は、21世紀型企業づくりに向けた株式会社ティスコ運輸の取り組み、社長の試行錯誤をしながら業績を伸ばし、社員の士気を高めるためのアイデアと、課題解決のヒントを得る貴重な時間となりました。
TTPを!
2部の北海道中小企業家同友会 代表理事挨拶の中の言葉です。
経営者として良いことはTTP!
・・・徹底的にパクる!
いい言葉ですね。
※この記事は、講演を聞きながらとったメモをもとにNotion AIで文章を作成した後、修正を加えています。
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